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三味線のレアな材料

新内協会理事長 鶴賀 若狭掾
新内協会合同研修会
令和元年7月28日

今年の梅雨期は例年よりもかなり長引きました。猛暑の夏を迎えて貴重な水資源ではありますが、三味線にとりましては大変に厄介な多湿の時季であります。
また乾燥が激しくてもいけません。私も真夏にフランスに参りました時に、三日目に勢いよく破れました。
また我々にとりまして誠に大事で、無くてはならない楽器の三味線の材料が極端に不足している現状です。まず皮が手に入り難く、代用としてカンガルーやヤギの皮、合成皮が研究されています。
棹の紅木はワシントン条約の分類で、現在は輸入禁止の状態であり、国内にある原木で賄うしかありません。これが尽きると、どうなるのでしょうか…。
伝承継承者の不足と相まって先行きの不安材料が多々あります。
今後益々諸問題が起きましても、我が国の伝統文化芸能を絶やしてはいけません。然しながらいつの時代も厄介な問題に直面するのが常です。
新内を愛好する皆様と共に、末長く邦楽を守って参りたいと思います。

 

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