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女と男の業ものがたり

業(ごう)とはカルマ(梵語)に由来する仏語で、解釈は宗教用語であり中々難しい。
前生の善悪の行動に依って現れる現世の報い。輪廻、因果、因縁、宿命等とも言われているようです。一般には業が深いとか、業の報いとか罪深いというような悪のイメージが強いかと思います。
今回のテーマの業は、男と女の深く激しい執着による行為の為す処を題材とした曲です。
波乱に満ちた人生を渡る人間は、誰しも理性では処せない行動に走るようです。
恋しい安珍を追う清姫。悪事を重ねる五右衛門。共に背負った因業に翻弄されて、妄執と悪道に魂を捧げ突き進む。清姫の業は嫉妬の炎、いずれは愛する安珍を焼き殺す。泥棒を生業とする五右衛門の業は殺戮の血と、家族の血縁因果、幼子を道ずれに京都七条河原に於いて釜ゆでの極刑に散る。
前世の因果宿命に動かされた男「五右衛門」と、女「清姫」の二人の激しい業物語です。
新内のイメージとは違ったストーリー性豊かな浄瑠璃をお聴き下さい。
本日はご来場賜り誠に有り難うございました。

令和元年11月21日

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