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パートIII 新内鑑賞会 令和4年11月17日

新内協会理事長 鶴賀若狭掾

素浄瑠璃としての新内

新内は素浄瑠璃の演奏が主体となっています。
昨今新内も舞踊や他の芸能との共曲を創ってはいますが、それでも殆ど素浄瑠璃が主体です。高座に上がって紋付袴で真っすぐ前を向いてお行儀よく語ります。
そのシンプルな型での素浄瑠璃演奏にて、語る内容を聴衆に理解して頂くのです。その為、節もことば(セリフとは言わない)も明瞭、明確に発声発音して語らなくてはなりません(浄瑠璃は唄うとは言わない)。古典は難解な文言が多いので、尚更はっきりと内容を伝える努力が必要です。何を語っているのか判らなくては、ストーリーは伝わらず興味も湧かず退屈なだけです。
魅力ある楽しい現代の新内には聴衆に理解させる浄瑠璃を語ることが肝要です。そこに現在の演奏家の鍛錬と苦労があります。我々はそこから新しいファンの獲得が生まれる事に期待を致しております。
新内愛好の皆様と共に、新内発展向上に益々邁進したいと願っております。
本日はご多忙の処、ご来場賜りまして誠に有り難うございました。

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