節目の年に復活
新内協会理事長 鶴賀若狭掾
今年は昭和90年であり、戦後70年の節目であります。
あの敗戦を機に日本の世の中は大きく変化を遂げました。生活は快適になり、この先何処まで際限なく欲を追及するのでしょうか。
然しどこまで文明が発達しても、文化を失っては人は生きてはいけません。
文化力の持つ大いなるパワーをもっと見直すべきでしょう。
この節目の年に当たり、新内協会は暫く途絶えていました「新内鑑賞会」を復活させる事と致しました。
家元のみの出演でありました前回までの会を、今回から若手演奏家も出演して、新内界発展の機運を盛り上げて参りたいと存じます。
新内を伝承継承して行く為にも、多くの演奏会を開催することが重要です。
新内を愛好下さる皆様と共に、日本伝統音楽の美しい新内を語り継いで、後世に遺したいと願っております。
今後ともご指導ご支援のほど宜しくお願いを申し上げます。